2009年11月28日土曜日

野鳥とあそぶ[続(補)]:ストリエイテッド・ヘロン




● ストリエイテッド・ヘロン Striated Heron



野鳥とあそぶ[続(補)]:ストリエイテッド・ヘロン
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 「野鳥と遊ぶ[続]」の終了宣言をしたが、その後もフィグバード抱卵模様、フライアーバード抱卵模様、ふくろう消息と書いている。
 鳥の方がやめさせてくれない。
 でも、心理的には終了したことは間違いなく、あくまで書いているものは付け足しの「補」のつもりである。
 その「補」にもう一つ付け加えておく。
 終了宣言をした後で、クリークで出会った鳥である。



 前日は大雨であった。
 よって、何か面白いことに会えそうな気がしてクリークに出かけた。
 でも何もなく、クリークは終わってしまった。
 「つまらんな」、と内心落胆していたとき、クリーク端のフェンスに止まっていたのが、この鳥である。
 見た目ですぐにわかったのは「サギ」だということ。

 ストリエイテッド・ヘロン
 Striated Heron
 和名:ササゴイ 笹五位

 図鑑で調べてみる。




● [Australian Birds] より


 「ササゴイ」と呼ばれているサギは図鑑によるとここでは2種類いる。
1.grey-backed form
2. rufous form

 grey-backed つまり「グレー種」は北海岸から東海岸に生息し、rufous つまり「赤褐種」は北海岸から西海岸に見られ、ときに東海岸でも見受けられることがあるという。
 あわせて俗称「マングローブ・ヘロン」として知られているサギである。
 図鑑の右側のものは幼鳥のときの姿です。

 出会ったものは中央の「grey-backed form」で拡大してみます。


● [Australian Birds] より



● [Wikipedia] より

 このWikipediaのものはえらく美しいですね。
 青が効いている。
 ほんとうにこういう色をしているときがあるのでしょうか、ちょっと首をかしげてしまうが。












 数枚撮ったとき、いらぬヤツがちょっかいを出しにきた。
 背景になっているのは住宅の塀で、その上に止まっていたマグパイが低空で威嚇するように降りてきたのである。



 一度、向こう側でとまり、さらにはササゴイの頭を越えるような凸字カーブを描いて、フェンスの手前側に場所を移した。
 まったく、嫌味な鳥である。





 当然のことながら、ササゴイはそれを嫌って飛んでいってしまった。
 「マグパイのバカ!




 「ササゴイ」は「笹五位」と書くので、あれと思った。
 「五位」とくれば、朝廷が授ける位になる。
 「正五位」とか「従五位」とか。
 だいたい武家大名はそのくらいに当たる。
 位をもつ鳥ということで、古来から公家貴族に愛でられた鳥なのかと思った。
 笹は体の模様からきているようである。
 でも五位の由来は書いていない。
 公家さんの好みそうな容姿をしていると思うのだが。
 どうだろう。

 日本語wikipediaから。

 アフリカ大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、ユーラシア大陸南部および東部、インドネシア、オーストラリア、ソロモン諸島、日本、パプアニューギニア、フィリピン、マダガスカル。
 ヨーロッパ、西アジア、北アメリカ北部を除くほぼ全世界に分布する。
 北方で繁殖した個体は、冬季南方へ渡り越冬する。
 日本では夏季に本州、四国、九州に飛来(夏鳥)し、冬季になると九州以南で越冬する(冬鳥もしくは留鳥)。

 全長40-48cm。
 翼開張62-70cm。
 体重0.1-0.3kg。
 全身は青みがかった灰色の羽毛で被われる。
 額から後頸にかけては青みがかった黒い羽毛で被われる。
 翼の色彩は青みがかった黒褐色で、羽毛の外縁(羽縁)は白い。
 白い羽縁も含めた羽が、ササの葉のように見えることが和名の由来と考えられている。
 虹彩は淡黄色。
 眼先は羽毛が無く、黄色い皮膚が露出する。
 嘴は細長く、色彩は黒い。
 後肢の色彩は黄色。
 幼鳥は上面が濃褐色、下面が白いの羽毛で被われる。
 下面には褐色の縦縞が、翼には白い斑点が入る。
 
 繁殖期には眼先が青くなり、後肢の色彩が赤みを帯びる。
 河川、湖、池沼、湿原、水田、海岸などに生息する。
 単独もしくはペアで生活する。
 薄明薄暮性、昼間は水辺の樹上で休む。
 昼間や夜間に活動することもある。
 静止時には軽侮をアルファベットの「S」事情に曲げていることが多い。
 食性は動物食で、魚類、両生類、甲殻類などを食べる。
 水辺で獲物を待ち伏せて捕食する。
 一部の個体群(例として日本では水前寺成趣園周辺の個体群)では水面に物を落とし、近づいてきた獲物を捕食する。
 繁殖形態は卵生。
 番いか小規模な集団繁殖地(コロニー)を形成して繁殖する。
 樹上に雄が巣材となる木の枝を運び、雌がそれを組み合わせた巣を作る。
 日本では5-6月に3-4個の卵を産む。
 雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は21-25日。
 育雛は雌雄共同で行う。
 雛は孵化してから40-45日で巣立つ。



 「ササゴイ」で検索すると山のようなサイトが出てくる。
 が、この地で撮った「
Striated Heron」のビデオがみあたらない。
 探しあてましたら、載せるようにします。



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