2009年12月31日木曜日

[続・野鳥] ドバト(イワバト)

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● ロック・ドーブ(ドメステイック・ピジョン):土鳩


 どこにでもいる鳩。
 日本ならドバト(土鳩)。
 ここだと岩鳩。
 Rock Dove (Domestic Pigeon):ロック・ドーブ(ドメステイック・ピジョン)
 和名:ドバト(俗称:カワラバト、イワバト、ウチバト)
 ドバトは土鳩あるいは堂鳩と書く。
 堂鳩はお寺の境内でよく見かける鳩から転じている。

 とりたてて取り上げる必要もない鳥だが。
 ときどき面白い模様のヤツがいる。
 いわゆる「ぶさいくー」。



 一覧ということでリストしておきます。




[◇] 

 実吉達郎著『おもしろすぎる動物記』の「ハトの育雛」から。


■ヒナをミルクで育てる鳥はハトくらいのものだ

 4亜科、43属、255種もあって、あらゆる環境に適応すると評されているのがハト科の鳥たち。
 それほどに発展した理由の1つは、ハトが"ミルク"でヒナを育むからである。
 多くのハトは豆や草の実などを食う。
 それが嗉嚢(そのう)にたくわえられ、多くの水分が加えられる。
 ハトは実によく水を飲む鳥で、それも一口ずつ水を咽喉に流しこむのではなく、吸い込んで飲む。
 そのような多くの水分を補給されて、嗉嚢の左右の壁が肥厚し、蓄えられた食物がチーズ状の乳糜(にゅうび)という成分に変化する。
 その時期は、ハトのメスオスが昼夜交代で卵を抱き始めて、10日ほどで経ってからである。
 卵から生まれたハトのヒナは、親の口の中にクチバシを突っ込んで、そのチーズ状の物質をもとめる。
 親は嗉嚢の中から振り出すようにして、ヒナにそれを給餌する。



 この物質が、「ピジョン・ミルク」である。
 ピジョン・ミルクはオスバトにも生じる。
 すなわちヒナは父からも母からも「ミルクをもらえる」ことになる。
 この父バトのピジョン・ミルクの分泌は微妙で、父バトがその配偶者であるメスバトが「卵を抱いているところを見ていることで分泌される」という。
 その反対に配偶者が変わると、ピジョン・ミルクの生産は減るのである。
 ピジョン・ミルクの栄養分は豊富で、その主成分はタンパク質・脂肪・ミネラル・アミラーゼ・ビタミンAそれにビタミンBである。
 ハトの父母は何日もピジョン・ミルクだけでヒナを育てるが、やがて草の実や豆類をミルクに混ぜて与えるようになり、ヒナは1カ月で巣立ちする。




 ハトは食べてはいけないと言われているが、もしかしたらこの乳糜が人間にとって害になるのかもしれない。
 が、中国ではドバトは普通に食用にされており、ヨーロッパ、中近東でも食用にされているとWikipediaにあるので、さほどの害はないのかもしれない。
 ちなみに新宿には「すずめのお宿」という野鳥料理屋があってスズメを食べたことがあったが、「はとのお宿」というのは聞いたことがない。






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2009年12月30日水曜日

野鳥とあそぶ[続(補)]:ダスキー・ムーレン

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● Dusky Moorhen:ダスキー・ムーレン


野鳥とあそぶ[続(補)]:ダスキー・ムーレン
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 雨後の4番目の水鳥はネッタイ・バンである。
 雨が上がり、水路の激流もおさまって水面も静かになってきた。
 いつも見かけるセイケイがツガイでいた。
 ちょと羽の色の黒紫は明るいかなと思って写真に撮っておいた。

 帰ってきて、整理してみた。
 「アレ!」と思った。
 クチバシの先端が白い。
 セイケイは全体が赤っぽい。
 別の鳥だろうか、それともセイケイの幼鳥だろうか。
 不審に思い図鑑で調べてみた。
 出てきたのが、「Dusky Moorhen」。
 私にとっては初めての鳥であったが、調べてみたら結構ポピラーな鳥らしい。

 




















 おざなりに撮ってしまったが、はじめての鳥ならもうすこしマトモに撮っておけばよかった、と思ったが後の祭り。


● [Wikipedia]より


 サイトで面白かったのはこれ。


ネッタイバンをバードウオッチング
http://tyokoro.at.webry.info/200703/article_18.html

 ご主人は、昨日おこわを焦げ付かせたんで、鍋を洗った後、排水溝にいっぱいご飯かすがついてるんだ。
 ネッタイバンが食べてるよ。


 「バン」などという名前の鳥、まったく知らなかった。
 日本語Wikipediaで調べてみた。




 バン・学名Gallinula chloropus)とは、ツル目クイナ科に分類される鳥。
 体長は35cmほどで、ハトくらいの大きさ。
 成鳥のからだは黒い羽毛におおわれるが、背中の羽毛はいくらか緑色をおびる。
 額にはくちばしが延長したような「額板」があり、繁殖期には額板とくちばしの根もとが赤くなる。
 足と足指は黄色くて長く、幼鳥はからだの羽毛がうすい褐色で、額板も小さい。

 オセアニアを除く全世界の熱帯、温帯に広く分布し、中央アジアや沿海州、アメリカ東部などで繁殖したものは冬には暖地へ移動する。
 日本では東日本では夏鳥で、西日本では留鳥となる。
 分布域が広く、地域ごとにいくつもの亜種に分かれている。

 湖沼、川、水田、湿地などに生息するが、公園の池などにも生息することがある。
 長い足を高く上げながら水際や浮いた水草の上を歩き回る。
 泳ぐことも水にもぐることもできるが、足に水かきはなく、尾が高く上がった前のめりの姿勢でぎこちなく泳ぐ。
 食性は雑食性で、昆虫、甲殻類、植物の種などいろいろなものを食べる。
 水辺に巣を作るが、ヒナは生まれてすぐに歩くことができ、巣立ちも早い。
 成鳥はひと夏に2回繁殖することもあるが、2度目の繁殖では1度目のヒナがヘルパーとして両親の手助けをすることもある。


 「Moorhen」とは「バン」、「dusky」とは「黒っぽい」ということだから「黒っぽいバン」ということになる。
 和名で「ネッタイ・バン」という。
 Wikipediaでは「オセアニアを除く」とあるが、これどういう意味であろうか。

 ダスキー・ムーレンのビデオは調べるとたくさんあります。
 その中から3本だけ挙げておきます。

 (Wikipediaにもあります)

Dusky Moorhen
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=tzctmodmy0s
http://video.google.com/videoplay?docid=4625690067423524832#
http://www.istockphoto.com/stock-video-11216435-dusky-moorhen.php


 


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野鳥とあそぶ[続(補)]:インターメデイエイト・イグレット

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● Intermediate Egret:インターメデイエイト・イグレット


野鳥とあそぶ[続(補)]:インターメデイエイト・イグレット
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 雨後の3番目の鳥はシラサギである。
 はじめはダイサギだと思った。
 というのは、先日見たダイサギと、ものの200mくらいしか離れていないところで出会っているので、同じ鳥だろうと思ったのである。

 帰ってきて、写真を整理した。
 ちょっと顔の部分を拡大してみた。
 「エッツ、これチュウサギ?」

 この2つ、形は全く同じ。
 が、ダイサギの大きさは90cm、これに対してチュウサギは63cmとある。
 これだけの差があれば、大きさからいってすぐ分かるはずだ。
 でも、これがなかなか難物。
 下にダイサギとチュウサギを載せありますので、これで大きさを比較狭量できると思いますが、できますか。
 まず、できないでしょう。

 そこで、使っているのが「野鳥と遊ぶ」に載せてあった、区分法。



 「口角切れ込み判別法」というものである。

 先日であったダイサギと見比べてみた。
 下がそのときのダイサギ。



 頭の部分を拡大してみると、確かに「口角切れ込み」なるものが明瞭にうかがえる。



 下は今朝の鳥。
 少しだがある。

 

 がこれを反対側からみてみる。
 ダイサギのような切れ込みはない。


 もし、この判別法が正しいなら、チュウサギになる。

 
もう一つ気になったのが、クチバシの色。
 ちょっと黒っぽい。
 もしかしたら、これ幼鳥かもしれない。
 成鳥になると黄色くなるのでないかと思われます。













 
 和名:チュウサギ
 Intermediate Egret:インターメデイエイト・イグレット」


 なを、チュウサギの解説は「野鳥と遊ぶ:ダイサギ」を参照してください。
 その欄からビデオをコピーしておきます。
 
 チュウサギのビデオ

★ Wild intermediate Egret caught a flog and swallowed it in the field of Japan
http://au.youtube.com/watch?v=jkcWIItjQGw

★ Intermediate Egret.wmv
http://au.youtube.com/watch?v=uQk0D9loHVo&feature=related


 はじめのものは日本の水田際で撮られたもので、カエルを捕らえて食するところが写っています。




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2009年12月27日日曜日

野鳥とあそぶ[続(補)]:リトル・パイド・コーモラント




● リトル・パイド・コーモラント Little Pied Cormorant



野鳥とあそぶ[続(補)]:リトル・パイド・コーモラント
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 雨の日とかその直後の日などには水鳥に会える確率が高くなる。
 前稿の「ササゴイ」もそうだったが、この鳥もそうである。
 仮称クイナ通りでクイナを狙っていたが失敗してしまい、ダイサギを撮っていた。
 そこへこの鳥がバサリときて斜横の木へ止まった。
 でかい。
 ダイサギは名前のように大きいが、細長いロユソクのような鳥で、羽が真っ白でしつこいくらいに地面に映える。
 が、この鳥、大きいわりにしては冴えない。
 ちょうど雨間の間のことで、空は曇っていたため、うすぼんやり風景でシロクロの黒の方が優勢であったせいか、これだけの鳥が止まっていながら、一瞬それを見失う感じすらもったほど。
 60cmとある。
 あのコカツーですら50cmはない。
 木に止まる鳥としてはまちがいなくでかいほうだ。

 リトル・パイド・コーモラント:Little Pied Cormorant
 和名:シロハラコビトウ
 漢字では「白腹小人鵜」。
 このでかさで「コビト」というところが、理解しにくいところである。
 ただ「Little」を当て字で翻訳しただけか。
  
 スクリーンをのぞいて「鳥がいない?」
 「そんな」
 と、何度か思った。
 「あの曲がった枝がこれだとすると、このあたりで、この部分が鳥になるはずだ」
 と、60cmもするでかい鳥を探すに苦労するという変てこな環境。
 もっといい位置でと思って動いたら、逃げられた。
 もし、近くなら追っていこうと思ったが、飛び去ってしまった。

 そんな雨の合間の、空は曇り、写真の条件が最悪ということで、まともには写っていない。
 でもそこそこ見られそうなものをすべて載せておきます。


















 サイトから写真を。


● [Wikipedia]より


 別の写真を「The Internet IBC Bird Collection」より

http://ibc.lynxeds.com/photo/little-pied-cormorant-phalacrocorax-melanoleucos/bird-perched-riverside-vegetation


http://ibc.lynxeds.com/photo/little-pied-cormorant-phalacrocorax-melanoleucos/bird-perching-branch-water





 日本語サイトから


オーストラリアの野鳥
http://www.geocities.co.jp/AnimalPark/4207/australia/cormorant.html
 小さな白黒ツートンカラーのウで、嘴は黄色または茶色がかった黄色。
 下面が錆色のものもいる。
 成鳥:白黒模様のウで、脇腹に黒い斑点がなく、嘴が黄色いのは本種だけ。
 幼鳥:脇腹に黒い斑点があり、嘴は黄色の下地に茶色。単独でいることも群でいることもある。
 Little Black Cormorantといることもある。
 飛んでいる時はV字型の編隊は組まない。
 オーストラリア本土とタスマニアの淡水や河口に普通に見られる留鳥、または漂鳥。開けた海辺にはほとんどいない。



chiemomo
http://www.chiemomo.com/BIRD/FGCNS/Bird/file_bird/Little%20Pied%20Cormorant.html
 日本では鵜飼いで知られるウのなかま。
 白黒でペンギンのような配色をしている。
 内陸の湖沼や河川で見ることが多いが,センテナリーレイクで魚をとっていたり,
夕方市内の木に集まって休んでいるのを見ることもある。
 一回り大きくよく似た種類にマミジロウ[P.varius]がいるが、ケアンズ近辺ではあまり見ない。


 ビデオを。

Little Pied Cormorant
http://www.youtube.com/watch?v=ip1hS_FlKno

Cormorant eats parrot fish
http://www.youtube.com/watch?v=1LJ082tvwV4&feature=related


 ヒナのコーモラントが面白い、必見。
 「The Internet IBC Bird Collection」より。


http://ibc.lynxeds.com/video/little-pied-cormorant-phalacrocorax-melanoleucos/white-throated-morph-adult-young-nest-then-yo

http://ibc.lynxeds.com/video/little-pied-cormorant-phalacrocorax-melanoleucos/white-throated-morph-adult-feeding-young-nest


 羽が何ともすばらしい。
 「The Internet IBC Bird Collection」より。

http://ibc.lynxeds.com/video/little-pied-cormorant-phalacrocorax-melanoleucos/bird-preening-opening-wings

http://ibc.lynxeds.com/video/little-pied-cormorant-phalacrocorax-melanoleucos/bird-drying-wings





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