2009年8月31日月曜日

[続・野鳥] グリーン・ロリキートがいた!


● グリーン・ロリキート Scaly-Breasted Lorikeet



[続・野鳥] グリーン・ロリキートがいた! 
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 コカツーと並んで親しくしていたのが「スカリー・ブレステッド・ロリキート:Scaly-Breasted Lorikeet:」
 俗称:グリーン・ロリキート。

 scalyとは「ウロコ縞模様」のことであるから、訳すと「胸ウロコ縞ロリキート」になる。
 和名:コセイガイインコ(小青海インコ)
 「青海」とはよく当てつけたという感じのする言葉。
 この名をつけた方はこの鳥のどこから「青い海」を連想したのだろう。
 確かに、胸の模様は波模様をイメージできるが、なら「リョクガイ(緑海)インコ」になるのではないかと思えるのだが。
 そういえば「青信号」の色は「緑」だから、青と緑は日本人の色認識の根底で共通しているのかもしれない。
 ちなみにレインボー・ロリキートは「五色青海インコ」。

 水に浸したパンを出すと、多いときには20,30羽が群れてくる。
 中には勇敢なのがいて、私の持った水を入れたお皿に飛び乗ってくるのもいる。
 あまり、警戒心がない鳥。
 かくも親しく接していた鳥だが、コカツーと同じようにここで見ることはなかった。
 それに反して、レインボーの多さは驚くほど。
 ということは、このあたりはレインボーのテリトリーでグリーンは追い出されてしまっている、ということになる。

 枝葉の中にロリキートがいた。
 「また、レインボーか」と思いつつ、覗いてみた。
 ちょっと違う。
 いわゆる五色が見えない。
 目をこらす。
 グリーンである、正真正銘グリーンである、「グリーンがいた!」
 急いでカメラのスイッチを入れる。
 望遠にする。
 この動きがまどろっこしい。
 シャッターをパチパチと切る。
 すぐに逃げられた。
 どうも慌てたため、殺気が出たようだ。
 最近は、結構、殺気を抑えることができるようになってきたのだが。
 でもとっさの場合には馬脚がでてしまうようだ。



 4カ月目である。
 コカツーはあのでかい図体だ、そのうち出会うだろう、と思っていた。
 が、この鳥はもしかしたらここでは永遠に会えないのではないかという予感がしていた。
 それがなぜ、4カ月目にして会えたのか。
 おそらく偶然としかいいようがない。
 この付近に生息しているとは、ちょっと思えない。
 もし生息しているなら、4カ月も出会わなかったのはおかしい。
 残念ながら、いい写真というわけにはいかない。
 出会った証拠に、という程度のものである。
 何の意味もない後ろ姿を挙げねばならぬほど、枚数がない。



 次はいったい何時あえるのだろうか。
 夏場に向かって、動きが活発になれば偶然でも飛来する回数は多くなるだろう。
 とすれば会えるチャンスも多くなる。
 といって写真を撮りたいわけではない。
 前の家で、山のように撮って、山のように消去してきた。
 ただ、ちょっと姿をみないと寂しいかな、と思う程度なのであるが。




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2009年8月28日金曜日

[続・野鳥] 4カ月目のコカツー 

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● コカツー Sulphur-Crested Cockatoo



[続・野鳥] 4カ目のコカツー 
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 前の家では家族同様に顔を会わせていたコカツーだが、こちらにきてまるでその姿をみなくなった。
 この辺にはいないのだろうかと思っていたら、先日、公園横の家の前で出会った。
 が、すぐに飛んでいってしまった。
 今日、同じところで4羽がたむろするのにあった。
 丸太柵に腰掛けてのんびりと、4ケ月目にして写真を撮った。
 とりたてて逃げようともせず、カメラに収まってくれた。
 といって、写真が欲しいわけでもない。
 コカツーの写真なら山ほどもっている。
 4ケ月ぶりのご挨拶といったところか。
 和名:
キバタン





 下に3羽、木に1羽ですが、この木のコカツーなんともみすぼらしく汚い。
 アイビスは羽が汚くなることはあるが、コカツーの羽は汚れないものだと思っていたのだが、マジに汚れている。
 だいたい、鳥の羽は汚れをはじいたり、ブルンをやれば落ちるようになっているのだが。













 場所はブラウン・ストリート(Brown St)に面する「ニック・パブリス公園」





 この道の突き当りが、妖精鳥Wrenのいる、No.16の遊歩橋がある。
 よって、この道はたびたび通るが、コカツーに出会ったのは2回だけということになる。

 この公園のもう一つの鳥がプラバー。
 ベビー・プラバーが遊んでいる公園であるが、現在は1羽になってしまっている。
 犬猫にやられたのであろう。

 また、幌馬車庭園もこのストリート沿いにある。





[◆ その後 ◆]



 朝方、7時頃にコカツーが集まり始める。



 家の方が出てきてエサを撒く。
 上の写真でサッシ前に女性が写っていますが、その方がエサを撒きます。





 数えただけで15羽。
 すぐに飛んでくるものもあり、20羽近くになります。



 この鳥、以前に我が家でもえさをやっていましたが、鳴き声は悪いし、粗暴。
 あまり餌付けはしない方がいいのですが。














[◆ その後2 ◆]



 はす前の新築住宅の植えたばかりの細い木に、どういうわけか一羽ポツンとコカツーがやってきた。
 そこへ通りかかったご婦人がしばらくコカツーとおしゃべりしていた。
 この方、車椅子でヒザに犬を抱えている。
 犬語のほかに、コカツー語もしゃべれるようである。
 車道の反対側から見ていたが、しゃべり飽きて出かけるようなので、あわてて写真を撮らせてもらった。
 ここでは鳥の捕獲が禁止されているため、鳥に対して構えることがないため、殺気というのが出てこないようだ。
 そのため、鳥が身近に来る。
 犬もあまり鳥を意識せず、これも身近な住人と認識しているようである。
 子育てのときは、ブッチャーやマグパイは襲ってくるし、カラスはつきまとってくるので、この黒白系の種には要注意であるが、他は可愛いものである。




[◆ その後3 ◆]

 その隣の空き地にやってきたコカツー。












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2009年8月27日木曜日

[続・野鳥] 相変わらず印象の薄い鳥、マイナー


● ノイジー・マイナー Noisy Miner



[続・野鳥] 相変わらず印象の薄い鳥、マイナー 
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 写真が溜まり過ぎてしまい、削除を実行しようとフォルダーをチェックしていた。
 そして出てきたのが、この写真。
 バックヤードの5番目に来た鳥、ノイジー・マイナー。
 これ幼鳥である。
 和名:クロガオミツスイ



 どこにでもウヨウヨいる、ほとんど印象に残らない鳥。
 日本ならさしずめ、スズメにあたるだろうか。



 よって、採りあげないままフルダーに埋もれてしまった。
 さて、削除すべきか、稿目を設けるべきか?



 わざわざサッシの前まできてくれたことだから、その熱意に応じて、品揃い(鳥揃い)ということもあり、メモリーもたっぷり残っているはずだと思うので載せることにした。
 よって、これは室内から、サッシのガラス越しに撮っています。



















 「カワユーイ」
 と、言ってくれるのを待っているのでしょうか。
 でもやっぱり、印象が薄いんだよね。











[◆ その後 ◆]

 家の前の排水緑地に巣をかけていた。





 下の写真で左にマイナーの腹から尻尾の部分が姿が写っています。





 上の写真では左がマイナー、その右横が巣です。



 止まってジット見上げていると、殺気を感じるのかマイナーが突っ込んでくる。
 

 そこから50mほど離れたところで、またマイナーの巣を見つけてしまった。
 この排水緑地、マイナーにとって住みやすいところかもしれないようだ。
 おそらく、その気になって探せば、あと1つや2つの巣は見つかるような気がしている。






 3つ目の巣を見つけてしまった。
 が、マイナーではなかった。
 なんと、ブッチャーバード。
 「ブッチャーバード」の稿に写真を載せてあります。






 マイナーのヒヨコが2羽すぐ上の枝でピーチクパーチク鳴いていた。
 写真を撮っていたら親鳥が割り込んできた。



 「ウチの子どもに何すんだ!」



 クルリとヒヨコの方へ振り返り、
「いいか、あやしげな人間がきたら、鳴くのをやめるんだ、でないと喰われてしまうぞ」



 マイナーブロイラーね、どうだろう。
 「カモナベ」はおいしいが、「マイナベ?」は。






 今日は3羽で。



【10月07日】
 3つ目の巣を、排水緑地で見つけた。
 ヒナの鳴き声がするので、その木の周りをうろうろしながら見上げてみた。
 が、まるで分からない。
 そこへ、マイナーがやってきた。
 エサを運んでいるのだろう。
 それが止まったあたりに見当をつけて、やっと探しあてた。
 よって写真にとってはみたが、非常にわかりにくい。



 中央の葉の切れ目の奥にある黒い塊が巣になる。



 真下から見上げたところ。
 運よくマイナーが巣の下に入り込んだ。
 足と腹が写っていますが、巣はその上の黒い部分にあたる。
 




[◆ さらにその後 ◆]

 緑地に巣の部品が落ちていた。



 見上げてみたら、使用済みの巣が淋しく残っていた。






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