2009年9月30日水曜日

[続・野鳥] 巣を3つ紹介する


● カラオンの巣だろうか?


 
[続・野鳥] 巣を3つ紹介する
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 このところ、巣、ヒナ、ヒヨコ、幼鳥の話が多い。
 夏に向かい、そういう季節になっているということである。
 残っている手持ちの写真にある巣を紹介しておきます。

 まずは稿頭のもの。
 クリーク沿いにある。
 ちょっと大きめで、枝で作られている。
 以前にフライアーバードの巣を紹介したが、あれより大きい。
 さらには今観察中になっているブッチャーバードの巣よりも大きい。





 とすると、カラスということになるが。
 ここは、カラオンのテリトリーである。
 とすると、カラウオンの巣である可能性が高い。
 といっても、カラオンの巣がどういうものであるかは知らないのだが。





 2つ目はおそらく使用済みになったと思われる巣。




● 使用済みになったと思われる巣

 結構大きい。
 鳥名はちょっと想像できない。



 最後はこれはこれはという巨大な巣。
 クリークではなく、クーンババ自然公園で見つけたもの。
 クーンババ自然公園については別稿で書くつもりですが、いまのところ何時になるか不明なので、この巣だけ先に紹介しておきます。




● アイビスの巣だろうか?

 これだけの大きさを必要とする鳥といわれると、一つしか思い浮かばない。
 アイビス。
 アイビスは「クロトキ」
 トキの巣は日本でも人工に作られ、映像が公開されている。
 たしか、ニュースでみたことがある。
 人工に高い塔をつくり、そこにトキが巣を作れるようにしていたように思う。

 インターネットで調べてみる。
 まずは新聞から。

2009年5月27日00時17分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090128-945694/news/20090526-OYT1T00885.htm

佐渡のトキ、雄だけでせっせと巣作り....残念!雌の姿なし


小枝をくわえて巣作りするトキ(26日、新潟県佐渡市で)=米山要撮影

 新潟県佐渡市でトキの雄1羽が、シイの木に巣を作った。

 昨年9月に放鳥されたトキの巣作りが確認されたのは初めて。同時に放たれた雌3羽は本州に渡り、佐渡に残る雌1羽も目撃情報が途絶え、繁殖の望みは極めて薄い。

 住民によると、個体識別番号6番の雄が3月頃から枝を拾い集め、ねぐらのシイの木との間を往復。5月に入り、地上二十数メートルの枝の上に巣が姿を見せた。

 環境省佐渡自然保護官事務所の笹渕紘平自然保護官は「通常は雄と雌が共同で巣を作る。雄1羽で作ることは珍しい」としている。



 サイトから。
『 
兵庫県豊岡市立新田小学校 コウノトリ観察隊ニュース
http://nittasho.seesaa.net/article/112503294.html

11 トキとコウノトリ 巣作り

 今日は、トキとコウノトリの巣作りについてお話します。
 どちらも里山に巣を作る鳥ですが、トキは繁殖期 の1月ごろになると、森の中のマツやコナラの木に巣を作ります。
 大きさは60センチくらいです。
 コウノトリもマツの木に巣を作りますが、他の木よりも高い マツです。
 なぜかというと羽がじゃまになるからです。
 大きさは2メートルくらいです。
 材料の木の枝や落ち葉などを運んできます。
 も、残念ながら、現在の ところ、トキは人工飼育です。
 コウノトリは人間が用意した人工巣塔で巣作りをしています。
 木に作った巣でヒナがかえる日がくるといいなと思います。




 どうも思い違いのようだ。
 人工塔はコウノトリらしい。
 こちらのコウノトリ種はジャビル。
 たしかにこいつはでかいが、巣は木の上ではなく地表に営巣すると記憶しているが。

 もう一度同じサイトから。

★ コアラは見なくていいの?
http://yoshika.s9.xrea.com/cairns2/diary/710f.htm






 この巣、「Jabiru Circuit:ジャビル周回散策路」にある。
 ということは、ジャビルの巣のようにも思えるのだが。

 大きさからいうと、アイビスの巣に近い。




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2009年9月28日月曜日

[続・野鳥] ブッチャーバードのヒヨコ


● ブッチャーバードのヒヨコ


 
[続・野鳥] ブッチャーバードのヒヨコ
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 9月08日に巣を見つけて20日目。
 今日はヒヨコを確認した。
 抱卵している姿を見たことないが、写真で見るかぎり2羽はいる。





 ヒヨコはそれなりに大きくなっているように見える。
 疑問であるが、鳥は抱卵せずに孵化するものなのであろうか。
 それとも見えない形で抱卵していたのであろうか。
 抱卵すれば巣からシッポが出る。
 そのシッポをみたことがないのである。
 夜だけ抱卵していたとか?

 親鳥がヒヨコの回りを巡っている。
 親鳥の大きさと同じになる頃、巣から離れるであろう。
 それまで見ていきたいと思う。
 ピーウイー、ワグテイル、そしてブッチャーバードと子育てが忙しい。
 マイナーのヒヨコはピッツピッツと鳴いている声が窓から聞こえる。


 夕方、見にいく。
 夕方の陽射しの向きの方が確認しやすい。



 いた。
 親鳥とヒヨコ。
 左が親鳥、右がヒヨコ。
 大きさが違う、クチバシが肌色である。
 クチバシの付け根から後頭部に向かってクチバシと同じ色の湾曲のラインが入っている。
 これはなんだろう。
 ここまでクチバシが入り込んでいるということがろうか。

 ときどき、ピーというか細い声が風に乗って聞こえる。
 巣が見える方向は1方向のみ。
 写真はその定点から撮っている。
 2羽は確認できたが、それ以上何羽いるかは不明である。
 
 人が動かずにいて見上げてカメラを向けていることにイラついてきたのか、親鳥が動き始めた。









 巣を離れた。



 舞い降りて、横の木の低い位置に止まる。
 こちらを警戒している。



 この鳥、名前の通りであるなら凶暴である。
 マグパイの親戚で人を襲うという。
 マグパイには襲われたことがある。
 あまり鳥に刺激を与えたくない
 写真は撮った。
 まだ先は長い。
 さっさと引き上げる。

 このヒヨコの大きさだと、もう少し巣に宿っているだろう。
 巣立ちするまで追ってみたいと思う。

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【[続・野鳥] Butcherbied Story [◇Mokuji◇]
をどうぞ。



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2009年9月27日日曜日

[続・野鳥] 23分の座り込み、スパテッド・タートル・ドーブ




● スパテッド・タートル・ドーブ:Spotted Turtle Dove 

 
[続・野鳥] 23分の座り込み、スパテッド・タートル・ドーブ 
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 今稿は「ハト」になってしまった。
 カラス、ハト、スズメは載せないつもりであったが、スズメは書いてしまった。
 「スズメのお宿は街のなか」についつい迎合してしまったのだ。
 日本のスズメとは種類が違って、オスとメスでは形が違うんです、という言い訳をつけて。

 ならハトは?
 日本のハトと同じ土鳩とは別に2種類のハトがいるんです、という言い訳はあまりよくない。
 その程度なら、「野鳥と遊ぶ」で十分果たしたからだ。

 実をいうと、このハトに座り込みをされてしまったのです。
 「
われわれを無視すんな、インターネットに載せろ」と。
 ツガイで要求されてしまったのです。
 なんと延々「23分
 ハトがこんなに長く座り込みをするとは思わなかった。
 居座りのチャンピオンはクッカバラだと思っていたが、ハトもそこそこ気が長いのかもしれない。
 稿頭の写真がその座り込みをしているツガイのハト。



 カメラを引いてみる。
 
場所は隣家との境の塀の上。
 そして写真は、キッチンから撮っている。
 こんな感じ、向こうの塀に止まっているのが、実力行使に出たハト。
 よって、サッシのガラス越になる。



 窓の前はシンクになる。
 ここまで居座られると、気弱な小生としては、しかたがない稿を起こそうか、ということになる。
 何しろ23分ですからね。
 小心なものにはこれは相当な精神的負担になります。



































 長い時間ですから、写真も100枚くらい撮った。
 その中から23分の時間分で、20枚ほどを挙げておきます。

 スパテッド・タートル・ドーブ:Spotted Turtle Dove 
 和名:カノコバト(マダラコキジバト)
 キジバトの一種。
 後ろ首襟のキラキラ光るマダラ模様が特徴である。


● 普通の状態で


 Wikipediaで「キジバト」を見てみる。



 「ヤマバト」という別名があり、かつては山地に生息し、めったに人前に姿を現さなかったが、1960年代に都市部での銃猟が制限されるようになってからあまり人間を恐れなくなり、1970年代には街路樹や建造物でも営巣するようになり、都市部への進出を果たした。


 「キジバト」と呼ぶか、「ヤマバト」と呼ぶかは好みになるが、この鳥じつに優しい。
 トサカバトや岩鳩は内輪もめするが、この鳥の喧嘩を見たことがない。
 「争そわず」を信条にしている鳥のように見受けられもする。
 また、今回のようにジーと長い時間静かに止まっているのも特徴。
 鳩は平和の象徴というが、この鳥に限れば納得できる言である。

 ちなみに、日本にいるもいるハトは「Rock Dove:ロック・ドーブ」です
 「土鳩」ではなく、「岩鳩」になります。




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2009年9月25日金曜日

[続・野鳥] 慣れない性格、コモン・マイナ


● コモン・マイナ:Common Myna 


 
[続・野鳥] 慣れない性格、コモン・マイナ 
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 ここは鳥が群れている。
 人間と鳥とが共生しているといってもいい。
 ざっと数えただけで50近い名を挙げることができる。
 住みやすい環境を背景に、人の住むところに集まってくる。
 ものの2mほどの横を歩いても平気の平左で勝手きままに振舞っている。
 「カラスの勝手」ならぬ「トリドリの勝手」である。
 エサをやる人もいる。
 あるいは、蜜を作る花のなる木、あるいは食用になる実が生る木を人が植える人もいる。
 人の嗜好が鳥を引き付けるのである。
 人のいるところへ、野鳥がやってくるのである。

 ここでは、規制があるので捕鳥できない。
 鳥にとっては天国・極楽である。
 ちょっと努力すれば餌付けができ、あのがっつき鳥のカルガモのように「エサくれ」とサッシのガラスを叩くようになる。
 遠くの人のちょっとした動きだけで逃げ出すロゼーラは臆病鳥の典型だと思っていたが、それが転居先のここではのうのうと人のそばでエサをついばんでいる。

 だが、その中で決してなつかない鳥もいる。
 それが、コモン・マイナ:Common Myna。
 和名:インド・ハッカ(インド八哥)。
 八哥というのは中国語でしょうね。


● [Wikipedia]より

 目測で20mくらいの領域に人が入ると、すぐに逃げにはいる。
 これだけ鳥が親しくしている環境で、異常ともおもえる。
 この繰り返し繰り返しの動きで、人間側はこの鳥を完全に無視しはじめる。
 写真も遠いのでカメラを向けなくなる。
 「
いらない鳥、コモン・マイナ」となる。

 そのいらない鳥をなんで取り上げたかというと、新しいカメラになったため。
 10倍望遠の威力のすばらしさに、感激したため。
 ちょっと気を入れれば、いとも簡単にこの程度の写真がとれるのである。
 この間まで無視と決め込んでいた鳥がそばにやってくるのである。





 現代のテクノロジーの安さには驚き桃の木である。
 こんなにバカチカ写真を撮っても、タダ。
 なんとも不思議な世界になったものである。
 その恩恵をいただいて楽しませてもらっているのだから感謝しないといかないと、思いつつも楽しむだけで、感謝は口先だけであまりしたことがない。




● 望遠で











[◆ その後 ◆]





 ツガイで撮りました。
 おそらく体の大きさからいって右がオス、左がメスでしょう。








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