2009年9月20日日曜日

野鳥とあそぶ[続]:ストリエイテッド・パルダローテ


● ストリエイテッド・パルダローテ Striated Pardalote


野鳥とあそぶ[続]:ストリエイテッド・パルダローテ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 前の家のように庭先にしつらえたエサ台に来る鳥を狙うのなら、さほど大きさは気にならない。
 しかし、クリーク沿いの木々にいる鳥を探して撮ろうとすると非常に苦労する。
 距離があり、枝葉に隠れてしまい、姿を確認することが難しくなってくるからである。
 ましてカメラのデイスプレイに写っているかどうかなど、小さなスクリーンでは見ようがない。
 だいたいこのへんだろうと見当をつけて、カメラを向けシャッターを切るということになるが、帰ってきてパソコンに拡大してみても、まるでアサッテの方向を写しており、枝葉だけの映像で鳥の「トの字」もないということは中くらいの大きさの鳥でもあたりまえに起こる。

 例えば、この写真、どこに鳥がいると思いますか、探してみてください。
 これでも5倍望遠いっぱいで撮っています。
 つまり、目視で木に止まっている鳥を探すこと自体が無理になってくる。
 よって写真も中心ではなく、下のほうに写っています。



 前にも書いたが、小さな鳥とはどのくらいの大きさの鳥をいうか、ということになってくる。
 鹿の子スズメは「11cm」である。
 オーストラリア最小の鳥は「Weebill」いう鳥で、図鑑では「8cm」、Wikipediaでは「約9cm」とある。
 図鑑で「9cm」と表示されている鳥は3ついて、「10cm」だと数多くいる。
 スズメは「14cm---16cm」ですから、「15cm以下」ということが小さい鳥の一応の基準としています。
 15cm以下の鳥は(20cm以下ぐらいまではそうですが)木々の中から目視で探すことはなかなか難しい。







 20cm以上の大きな鳥は結構十分に撮らしてもらいましたから、これからは小さな鳥と思っているのですが、ポケットカメラでは幸運の女神がついているかいないかでは大きな差があります。

 この鳥、「11cm」である。
 首輪鳥と同じ大きさであり、今のところ写真に撮った中では最小である。





 ストリエイテッド・パルダローテ Striated Pardalote
 和名:キボシホウセキドリ(黄星宝石鳥)
 あるいは「貴星宝石鳥」、「輝星宝石鳥」か
 つけもつけたり、すごい名前。
 「ホウセキドリ」????

 「ブルー・レン」が「妖精鳥」
 「パルダローテ」が「宝石鳥」
 「リトル・****」といったイージーな命名もあるが、反面こういう名前はちょっと凝りすぎかなとも思ってしまう。
 

 図鑑でみると4種出てきます。


● [Australian Birds] より

1.北部種( Black-headed Pardalote)
2.東海岸種(Eastern Striated or Red-tipped Pardalote)
3.南部種類(Striated Pardalote)
4.タスマニア種(Yellow-tipped Pardalote)

 上の2種はどちらかというとオレンジ色系。
 下の2種は黄色系。
 写真で見ると、胸と目の上は黄色系です。
 また、クチバシから目の上に入っている白いラインを持つのは、北部種と南部種にかぎられます。
 よって、写真のものは南部種になると思います。
 目のまわりのシマシマ模様は確認できませんので、北部種になるのではないかと思われます。
 ただ、写真映りということもありますので、南部種の可能性もあります。
 ちなみに4種すべてが、この地域を生息域にしています。


 図鑑の北部種(ブラックヘッド)と南部種を拡大しておきます。



 
● [Australian Birds] より


 この分類写真は下記のサイトにも載っています。
『
Australian Birds by Graeme chapman
http://www.graemechapman.com.au/cgi-bin/viewphotos.php?c=362&pg=1
http://www.graemechapman.com.au/cgi-bin/viewphotos.php?c=362&pg=2
』


 Wikipediaには北部種
(ブラックヘッド)の写真が載っています。


● [Wikipedia]より
 「Black-headed race」 of Striated Pardalote near Brisbane, Australia


 サイトから。

『
オーストラリア発 セキセイインコとお友達
http://cheeky.a-thera.jp/article/1461223.html


 まだまだ寒い日が続いていますが、春に向けて小鳥達は動き出しているようです。
 モンキーフェイス家は、Queenslander(クイーンズランダー)と呼ばれる高床式のお家です。
 最近、高床の岩壁(?)から弱弱しい“ピピピピ……”という声が聞こえてくるようになりました。
 去年もそうでした。
 (おととしもかな・・・?)こんな感じ・・・。

注).ビデオが挿入されていますので、上記をクリックしてください。
 鳥の声を聞くことができます。

 力強い“ぴゅっぴゅぴゅっ”というさえずりは、お外の鳥です。
 弱弱しいのが岩壁の穴から聞こえる声です。
 わかりますか?
 で、時々、小さな親鳥が穴の中に入ったり出たりしています。
 一生懸命餌を運んでいるんですね~。
 小さくてとってもすばやいんですが、撮影に成功

9Aug08 5.JPG

 ユーカリの木に止まって心配そうに巣を見守っています。
 周りのユーカリの葉と同じくらいのサイズ。
 とっても小さいんです。
 アップで・・・。

9Aug08 4.JPG

 可愛いですねぇ~
 種類がイマイチわからないのですが、鳥辞典のStriated Pardaloteという絵と似ていました。
』

















 ビデオを。

『
Striated Pardalote
http://www.youtube.com/watch?v=QJwusO54D5g

Striated Pardalote
http://video.google.com/videoplay?docid=-2934956963628964402#
http://video.google.com/videoplay?docid=-2934956963628964402#docid=-6191192457170300982
http://video.google.com/videoplay?docid=-2934956963628964402#docid=4655647452244217752
http://video.google.com/videoplay?docid=-2934956963628964402#docid=5518383720801760367
http://video.google.com/videoplay?docid=-2934956963628964402#docid=-6544314285750138079
http://video.google.com/videoplay?docid=-2934956963628964402#docid=5677754358621824513
』




【Top-Page】



●folder(F70)
_

2009年9月17日木曜日

[続・野鳥] 家屋匠師、ピーウイー









● ピーウイー[マグパイ・ラーク] Peewee:Magpie-Lark
 上が2鳥がオス、下の2鳥はメス



● ピーウイー



[続・野鳥] 家屋匠師、ピーウイー
 
━━━━━━━━━━━━━
━━

 アイビス、カラス、ピーウイーが「ゴミ捨て場鳥」の3大鳥と判明してから、ピーウイーの評価は下がる一方。
 カメラはまったく向けられなくなり、ついに最近は整理ポストに入ってしまった。
 それが、華麗に大々的に復活してきた。
 何しろ稿頭写真がメスオスそれぞれ2羽の計4羽で飾るほどになったのである。
 さて、この恐るべきリベンジパワー、再上場の秘密はなにか?

 それが、これ。


 カメラを引くとこうなる。


 おわかりでしょう。
 「巣」です。
 実に「すばらしい」としか言いようのない巣。
 巣を作っているモコモコはナンなのだろう、と考えてしまう。
 発見したのは今から10日ほど前のの9月07日。
 はじめてみたときは、クリークが増水したとき、おわんにようなものが木にひっかかってしまった、のかなと思ったほど。
 横手の木々の間から、角度を変えて見てみる。







 これだけの巣をこれまで見たことがない。
 ここで出会った巣をあげてみます。
 木の洞を利用した、リトル・コレーラとレインボーロリキート。
 木の枝を編んでつくる、マグパイ、ブッチャーバード、マイナー、それにフライアーバード。
 地面の上にいとも巣ともいえないほど簡単につくって卵を産むプラバー。
 これらの鳥と比べて、この巣の匠さは技術力の高さでぬきんでている。
 H2ロケットと、テポドンくらいの差がある。

 ピーウイー:
Peewee、正式名称「マグパイ・ラークMagpie-Lark」
 和名:ツチスドリ

 さてさて、この巣決して捨てられた巣ではありません。
 ちゃんとタマゴが入っています。
 といっても見たわけではないですが。
 ちゃんと親鳥がやってきます。























 こう見るとオス鳥がタマゴの番をしているように見受けられますが。

 クリーク側から見てみる。













 この美麗にして精細な「
匠の技」、ドラマはまだまだ続くのです。
 実際の巣作りの現場をお見せしましょう。

 [Top Page]に戻って、
 
【[続・野鳥]Peewee 巣作りの匠の技】
でどうぞ。



 



【*】
 余談だが名刺をいただいた。
 最近、「
家屋工事技師」とういう資格ができたそうである。
 Wikipediaには載っていませんでしたが、DIYのプロといったところのようです。



 さしずめ、ピーウーは「営巣工事技師」ということになりそうであるが、タイトルとしては「家屋匠師」のほうが気に入っている。

 



[◆ その後 ◆]

 ピーウイーのヒヨコ



















【Top-Page】




folder(J50)_

2009年9月15日火曜日

野鳥とあそぶ[続]:ミストルトーバード

_



● ミストルトーバード Mistletoebird


野鳥とあそぶ[続]:ミストルトーバード
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 レンを撮っていた。
 あのキレイなオス(ブルー・レン)の方ではなく、赤目のメスがクリーク沿いの木をアッチコッチしていた。
 チラリとブルーレンも出てきたり、あるいはブラウンハニーイーターもいた。
 そのとき、この木に一瞬止まったのが、胸赤のこの鳥。
 続けざまにシャッターを切ったが、パソコンで観てみたら、撮れていたのはこのたったの1枚。
 以前にも会っている。
 が、枝葉の向こうで撮れていたのは、この胸赤部分だけ。
 顔は葉っぱに隠れ、尻尾もおなじように見えない。
  そして今、やっと全姿をとらえた。
 ただ、残念なことに顔の部分がぼやけてしまっている。
 このとき顔を振ったのであろうと思う。
 でもアウトラインは撮れている。
 すぐに調べてみた。
 簡単にわかった。

 「ミストルトーバード Mistletoebird」
 和名:ヤドリギハナドリ
 
 図鑑で調べてみる。

『



● 「Australian Birds」より
』

 オスとメスでは色彩がまるで違う。
 ブルーレンと同じく、オスはカラフル、それと同じくらいメスは地味。
 オスをアップしてみましょう。



 地図をみるとわかるように、これオーストラリア大陸のほぼ全土に生息している。
 ピーウイーやワグテイル、オーストラリアン・カッコーと同じである。
 だが、ほとんど目にふれない。
 これはどうしてだろう。
 おそらくその大きさによるのだろう。
 10cmとある。
 これはトゲハシムシクイなどとならんで最小部類にはいる。

 日本語サイトを調べてみた。
 リストものを除いて出てきたのは4つだけ。

『
旅ノート:エアーズロックの鳥たち
http://timetoki.exblog.jp/6578572

オーストラリアン・ワイルドライフ
http://australianpelican.blog54.fc2.com/blog-entry-485.html

レッドドラゴンの鳥見旅行記
http://blogs.yahoo.co.jp/reddragon5860/60194907.html

ケアンズ探鳥(2006)
http://i-guru.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/2006-36c8.html
』

 写真では「ケアンズ探鳥」のものが大きく撮れています。
 ということは、全国的に生息していてもやはりあまり会える鳥ではないようである。
 個体数が絶対的にすくないのであろうか。
 あらゆる環境に適応できるが、生存数に際限が加えられているといった遺伝子レベルでシステムもっているのであろうか。

 下の写真はWikipediaから。



● 「Wikipedia」より

 「ヤドリギハナドリ」とは「宿木花鳥」であろうか。
 ハナドリとはえらく詩的な名前である。
 ついでにWikipediaで見てみた。

『
 ハナドリ族(Dicaeini)は、鳥類の分類名のひとつ。
 分類系統は異なるがアメリカ大陸のハチドリやオーストラリアのミツスイと同様の形態・生態的位置を占める。
 平行進化のひとつ。
』

 これだけである。
 なんだかサッパリ分からない。
 「平行進化」とは何か?
 これもWikipediaに出ているが、ちょっと専門外。
 興味のある方は下記で。

『
Wikipedia:平行進化
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E8%A1%8C%E9%80%B2%E5%8C%96
』

 ビデオはこちら。
『
The Internet IBC bird collection
http://ibc.lynxeds.com/video/mistletoebird-dicaeum-hirundinaceum/male-perched-tree

http://ibc.lynxeds.com/video/mistletoebird-dicaeum-hirundinaceum/male-wire-preening
http://ibc.lynxeds.com/video/mistletoebird-dicaeum-hirundinaceum/bird-preening-branch-calling

http://ibc.lynxeds.com/video/mistletoebird-dicaeum-hirundinaceum/female-perching-branch-preening-then-flying-away-0
http://ibc.lynxeds.com/video/mistletoebird-dicaeum-hirundinaceum/female-perching-branch-preening-0
』





[◆ 後日追]
 この鳥、図鑑でわかるようにオスとメスが違う。
 メスの写真を。
『

● DigitalSLR Forums :: View topic - Mistletoebird (female)より
』

 メスは全体には地味な鳥だが一つだけ特徴がある。
 尻の部分が赤い。
 そのビデオが撮れましたので載せておきます。






【Top-Page】



_