2009年9月8日火曜日

野鳥とあそぶ[続]:ハウス・スパロー




● ハウス・スパロー House Sparrow
 上がオス、下がメス


野鳥とあそぶ[続]:ハウス・スパロー
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 スズメ、カラスそして土鳩。
 一稿を設けるに値しない鳥。
 他の鳥の「補」ぐらいで、ちょびっと紹介する程度が似合う鳥。
 構えて取り上げる鳥ではあるまいに。
 確かにその通り。
 では、なぜに、それについての納得させるだけの理由があるのか?
 そういわれると、そうとも言えるし、そうでないとも言える。

 強弁すれば、スズメのお宿が見つかったからです。
 いわく、書籍のタイトルではないですが「スズメのお宿は街のなか」なのです。
 場所は観光名所にもなっている超大型のショッピングセンター。
 そこにあるウールワース:Woolworthというスーパーマーケットの前の植木の中。




 
 左側に噴水が、右側に3本の植木がある。







 この真ん中の高い植木の中が「スズメのお宿」である。









 アップでみてみるとこんな感じになる。
 スズメのくつろぎ姿がみえるでしょう。
 なにしろ、スパーマーケットの前ということで、もっとも人通りの多い場所。
 どちらかというと、すこぶる危険な場所。
 そこに我が家を築くスズメの勇気に感動?してしまう。

 このスズメの正式名称は「ハウス・スパロー House Sparrow」。
 欧米系のスズメであり、いま勢力をアジア地域に拡大している鳥でもある。

 オスとメスで色合いが違う。
 名前のように、街中に住んでいて一般住宅地にはいない。
 日本のスズメの発想とはまるで違う。

 和名は「イエスズメ」
 Wikipediaにこの名で載っている。

 イエスズメ(家雀、学名 Passer domesticus)は、スズメ目スズメ科の鳥類。
 和名は学名を含むヨーロッパ各言語からの直訳に由来する。

 大きさはスズメより一回り大きい。

 雌雄で体色が異なり、オスはスズメに似るが、頭に帽子を被ったような灰色の部分があり(ただしイタリア半島産亜種はこの灰色の部分が茶色になっている)、頬の黒斑がない。

 メスと若鳥は全体的に淡い茶褐色をした地味なカナリアといった風情で、特徴的なのは目の上に眉状の模様がある点ぐらいである。

 クチバシはスズメ同様、若鳥は黄色いが成鳥は黒い。鳴き声はスズメに似る。

 南極を除く全大陸に分布する汎存種で、世界一分布域の広い鳥類である。

 アメリカ大陸には元々生息していなかったが、1850年から1875年の間にイギリスから複数の都市に害虫駆除の目的で放されてから盛んに繁殖し、鉄道網の発達と共に穀類を積んだ貨物列車に便乗して分布域を広げた。

 同様にしてオーストラリアなどのオセアニア地域や、ハワイなどの島嶼にも導入された。空白域であった東アジアでもインドネシアには人為移入され現在定着している。

 なお日本では1990年以降に北海道の礼文島、利尻島、天売島、積丹半島で繁殖まで観察されたことがある。これらはロシア沿岸地方もしくはサハリン州北’部から渡ってきた迷い鳥と考えられている。

 ヨーロッパなどスズメ(Passer montanus)と競合している地域ではスズメを押しのけ人里の主要な野鳥となっており、スズメは人里から離れた森や山などでくらしている(スズメの英名 Tree Sparrow は森のスズメ、学名 Passer montanus は山のスズメという意味である)。
 スズメに限らず、同属他種と競合している地域では、たいてい体が大きく、都市環境に高度に適合した本種が優先種となって人里に住んでいるが、地域によっては仲良く混成しているところもある。

 雑食性で、果実、植物の種子、昆虫類を食べる。 本来は種子食性で、クチバシの構造はイネ科植物の種子を割るのに都合の良いよう太く短くなっている。昆虫は成鳥も捕食するが、主としてヒナの餌に用いる。

 スズメ同様春から夏にかけて人家や廃屋などに営巣する。かなり気が強くて横暴なところがあり、営巣に適した場所に他の鳥が巣をかけていると、相手が 本種より大きな鳥であってもその巣を横取りしたり、すでにヒナが生まれていた場合はそのヒナを殺して追い出したりする。年2-3回ほど育趨し、1度に 5-6羽を若鳥にまで育て上げるが、成鳥になるのはせいぜい年3羽ほどである。

 野生下での寿命は2-3年程度だが、飼育下では14年生きた記録がある。


 目の前、1mほどのところにお宿から顔を出した鳥がいる。
 カメラを向けても平気の平左。
 となれば、一稿ということになる。













 ところで日本で見られるスズメは「Tree Sparrow:森スズメ」といわれている。
 では、ここにはTree Sparrow はいないかというと、ちゃんと穀倉地帯に生息している。
 ただ、ここはその生息域に入っていないため、お目にかかることはない。
 これは「オスメス同色」

 その Tree Sparow(スズメ)をWikipediaで見てみる



 全長は約14~15cmほどで、雌雄同色。
 成鳥は頭部は赤茶色、背中は褐色で黒斑があり、頬から腹にかけては白色をしている。
 くちばしの色は黒色であるが、幼鳥の時は淡黄色。
 頬にある大きな黒い斑点は遠くからも目立ち、これが他の近似種との区別点でもある。
 幼鳥は全体に色が淡く、頬の黒斑や喉の黒線がはっきりしない。

 くちばしは短くて太い円錐形で、小さな餌をついばむために都合がよい構造となっている。
 地上では両足で飛び跳ねてすばやく移動する。鳴き声は一般的に「ちゅんちゅん」と表される。

 ユーラシア大陸を中心に世界に広く分布する。
 草原、農耕地から都市部まで、およそ人の居住域付近ではごく普通に見られ、人間生活に強く密着した鳥である。
 逆に山野で人里から離れるとスズメは生息しない。

 スズメは、非繁殖期には若鳥を中心とした群れを作って生活するが、春の繁殖期にはつがいで生活する。
 雨樋と屋根のすき間などに枯れ草で巣を作るので、この時期には枯れ草をくわえて飛ぶ様が見られる。
 また、ツバメなど他の鳥の古巣を利用することもある。
 広島では、スズメバチの古巣を利用した例も報告されている。
 人間が設置した巣箱も利用するが、この際は出入口の位置まで巣材を積み上げる習性がある。

 木の虚、屋根の軒の隙間や人の住んでいない家や集合住宅の換気扇カバーの中や煙突、プレハブの鉄骨の隙間や穴など直径 3cm または 2.5cm × 4cm ほどの隙間さえあれば入り込める。
 見た目には無理と思われるような隙間でも擦り抜けられるので、スズメの巣そのものは普段目に付かないことが普通だが、巣の真下付近には枯草などの巣材の残骸が散らかっていることが多いので、有無は確認できる。
 巣は地面近くには作らず、人の身長よりも高い位置に作ることが多い。

 また、巣に人間などの外敵が近づくと「ヂヂヂヂヂヂ」と短く高い声で警告される。
 卵が無くてもある程度巣が完成している場合でも、頭上付近の高い場所から警告する。

 食性は雑食性で、イネ科を中心とした植物の種子や虫を食べる。
 また、都市部に生息するスズメはサクラの花、パン屑・菓子屑や生ゴミまで、何でも食料にする。
 このようなタフな雑食性が、都会でも生き残る所以といえる。
 ヒナ鳥は、パンをぬるま湯で柔らかくしたものや植物性の練り餌(釣具屋で売っているフナや鯉釣り用の練り餌が安価で簡便である)で飼育が可能である。
 虫を追い掛けているときは、視点が獲物に集中し周りが見えていないこともあり、しばしば低空で道路に侵入し車に轢かれたり、建物のガラスに激突することもある。

 穀物を食害することから、古来より農民に敵視されてきたが、繁殖期には虫を捕食して害虫を減らすうえ、雑草の種子も多く食べる。
 特に5、6月の繁殖期には、甲虫類や蛾の幼虫、イナゴなどを大量に捕食し、農作物の害虫を駆除する役割を果たしている。

 中国においては 1955年当時、「四害追放運動」として、ネズミ、ハエ、カとともに、スズメを撲滅させるという計画が実施され、大規模な人海戦術で、年に11億羽以上も捕獲したと言われている。
 しかしその結果、農作物の害虫が増え、全国的に凶作となった。
 このため1960年にはスズメがその対象から外された。

 日本では農家による限定的なスズメの駆除は認められており、狩猟対象鳥類28種のひとつに指定されている。
 捕獲したスズメは焼き鳥屋などで食用にされる。

 アメリカ合衆国では、19世紀半ばにミズーリ州セントルイス市に移入された。
 広範囲に分布するイエスズメとは対照的に、現在では同市と隣接するイリノイ州の一部にのみ生息し、スズメの分布域は広がっていない。

* 日本ではほぼ全域に見られる。
 ただし、小笠原諸島では見られず、青ヶ島が伊豆諸島での最南端の分布域である。また太平洋の絶海の孤島である南大東島、北大東島にはスズメが大量に住んでおり、海を渡ってきた少数の個体から、温暖な気候により増殖したものと考えられている。
* 人間の生活に密接に関係し、人間が住み始めた集落にはスズメも居着き、逆に人間が離れ集落が無人になるとスズメも見られなくなるという傾向がある。
* 人間になじみ深い野鳥であるが、稲の害鳥とされてきた経緯もあり警戒心は強い。
 ただ近年都心では人間になじみ、日比谷公園などでは人目につくところに営巣したり、人が餌付けしたりする光景も見られるようになってきている。
* 2008年における日本本土のスズメの成鳥個体数は、約1800万羽と推定されている。
 ただしこの推定には誤差があるため、数千万羽の桁と考えるのが妥当と思われる。








 エサはショッピングセンター内のフードコート。
 いわゆる「ハンバーガースズメ」である。
 飲み水はこの噴水。
 ショッピングセンター内ですべてご事足りる。
 ついでに暑いとここでブルルンと水浴びをする。
 回りには人が腰掛けているが、まるで無視。
 喜ぶのは子どもだけ。
 でも子どもが動くと、逃げていく。
 果たしてこれが、スズメを載りあげる正当な理由になっただろうか。

 ビデオを。

Sparrow loses a Seed
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=YQuopvH_qf8


 付録でEeurasian tree sparrowのビデオも。

Eeurasian tree sparrow
http://birdcinema.com/view_video.php?viewkey=0457aa17b53b22963dad

Eeurasian tree sparrow
http://www.fooooo.com/watch.php?id=BpPdICoV-_U
























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