2009年9月23日水曜日

[続・野鳥]:ついに、ついに!!! キングフィッシャーを撮った


● はるかはるか、はるか向こうの電線に


● サクレッド・キングフィッシャー:: Sacred Kingfisher


[続・野鳥]:ついに、ついに!!! キングフィッシャーを撮った
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 今日は風が強い。
 「これでは、小鳥はいないな」と思いながらも、小指にポケットカメラをぶるさげてクリークへ出かけていった。
 やはり、収穫はない。
 しかたがないことである。
 いい日、悪い日いろいろある。
 遊歩道が終わる頃、クリークを横切る道路の向こう側の歩道の上に目をやった。
 オー、いた、いた、いた!!!!!
 いたぞ!!!
 はるかに待ちわびた鳥がいたのだ。
 感激の鳥がいたのだ。

 キングフィッシャーがいたのだ。
 歩道の電線に、それもツガイで止まっていた。
 相当に遠い。
 遠くてもいい、ここで逃したくはない。
 チャンスは度々あるものではない。
 カメラの解像度にいちるの望みを託して、その場でシャッターを切る。
 切り続ける。







 歩道を人がやってきた。
 "ウー"
 スーと逃げられた。
 が、奥の高い木に止まったらしい。
 すぐ駆けつける。
 枝葉で上はまるで見えない。
 でもきっといるにちがいないと、ジーと待つ。
 動いた。
 一羽だけだが、またもとの電線に戻った。



 やった。
 ジワジワとシャッターを切りながら距離をつめていく。
 といっても、決して近づきすぎてはならない。



 撮り終わって、自宅に帰り、期待に胸ふくらませて、パソコンにつないでみる。
 やはり無理だった。
 わずかに点景にしか写っていない。
 わかっていたことだが、実際にその映像を突きつけられると、ああー、とひとしお気落ちした。
 これでは、拡大してもブレ写真でなっているだろう、とあきらめが先行した。

 が、である。
 グーンとパソコンの16インチ画面に、姿部分をズームしたときは驚き。
 実にクリヤーに写っている。
 「ホー」、すごいものだ!。
 期待を裏切る感動に感心してしまう。
 シアワセいっぱいになる。



















 そこそこ撮れた写真を全部載せます。
 あれだけの距離があったのに、よく撮れている。
 まったくウレシくなる。
 これでオーバーに言えば「昨今の夢」の一つがかなった。
 ちなみにもう一つは「首輪鳥を撮る」ことなのであるが。


 以前、電線に止まっている「ウエルカム・スワロー」を撮ったことがある。
 このときは、いまよりはるかに近い距離なのにすべての写真がブレブレであった。
 今回、なぜこんなにクリアー撮れたのか。
 実をいうと、幸運なことに、たった数日前に新しいカメラに交換したばかりなのです。
 鳩山内閣より1 日短い、今日で5日目のピカピカのカメラなのです。
 「10倍光学望遠」つきというすこぶる優秀なポケットカメラ。
 上の写真はこの10倍望遠を使って撮っている。
 がしかし、それでも映像は実に小さい。
 これがなぜあそこまで、キリッと拡大できるのであろうか。
 前のは5倍望遠でしたが、これ、5倍をかけるとブレが発生する。
 「手ブレ防止」機能がついていたが、これはシャッタースピード優先システムに切り替えるものであった。
 でも、手ブレはやまなかった。
 おニューはそういう機能はついていない。
 が手ブレは発生しない。
 どうしてか。
 このカメラ、少し重いのです。
 5倍カメラは軽い。
 デジカメはスクリーンを見ながらシャッターを切るため、カメラを空中に腕で固定することになる。
 この状態でシャッターを切ると、ボタンを押したと同時に、カメラが軽いためその力でわずかに下がる。
 これが手ブレになる。
 新しいカメラは重量がある。
 3割くらい重たくなっている。といっても数十グラム増えているだけだが。
 しかし、この重さが微妙にカメラを安定させる。
 そのため、シャッターの押す力にまどわされることなくカメラを空中に固定できるのである。
 シャッター押しの力に反応しないのである。
 固定されたカメラにボタンが食い込むだけなのである。
 指先の力だけでは、カメラは不動で元の位置を保って動かないのである。
 この写真機、まさに我が希望をかなえるため、このキングフィッシャーを撮るために舞い降りてきたみたいなものである。
 キングフィッシャーの写真を撮れただけでも、価格の半分くらいは償却できたと思えるほどである。

 
 話をキングフィッシャーに戻します。

 サクレッド・キングフィッシャー、 Sacred Kingfisher
 和名:ヒジリショウビン:聖翡翠
 「翡翠 」なんとも美しくも悲しい名前。
 でも悲しくないのです。
 「悲」の下の「心」が、「羽」に変わっています。
 でもなんとなく「悲」を連想してしまう。


● [Wikipedia]から


 ビデオを。

Sacred Kingfisher
http://video.google.com/videoplay?docid=-8637215503148004546#
http://video.google.com/videoplay?docid=-8637215503148004546#docid=7544090208996260631
http://video.google.com/videoplay?docid=-8637215503148004546#docid=-2472175543273193711
http://video.google.com/videoplay?docid=-8637215503148004546#docid=-5630770407176229719
http://video.google.com/videoplay?docid=-8637215503148004546#docid=7301246394745511905


 いずれにせよ、今日はちょっとした「記念日」である。



[◆ その翌日 ◆]

 つまるところ今日、9月24日、昨日の余韻覚めやらぬで、クリークへ出かける。
 「もし会えたらな」という、一抹の勝手な虫のいい欲望を抱いて。
 横を鳥が抜けていった。
 後ろ姿、真っ青。
 キングフィッシャーである。
 「いたよ!、いたじゃん!」
 なんという取ってつけたような小説的なタイミング。





 クリークの底、水面近くの枝に止まった。
 10倍望遠の威力。
 でも、すぐに逃げられた。
 背景がいいだけに、もっと長く止まって欲しかったのだが。
 今度は遊歩道脇の民家の枝に止まった。



 すぐに枝を代えた。
 幹と幹の間から見えるだけになった。
 ここではたくさんシャッターを切ったが、どうも幹の間が狭すぎる。





 もうちょっと、と近づいたら、今度は本当に逃げられてしまった。
 後ろの赤いのは、その家の屋根瓦。
 でも連日で見られたとは、ツイている。




[◆ その後 ◆]













[◆ キングフィッシャーの ヒヨコ  ◆]

 どうもこのところ、キングフィッシャーに出会う回数が増えている。
 「もしかして!」
 と、思ったら案の定である。
 クリーク沿いで3羽ほどはしゃぎ飛んでいた。
 ヒヨコである。
 といっても親鳥より若干小さめであるぐらいしか外見では分からない。
 何しろ、警戒心の強い鳥なので、近づくとすぐ逃げてしまう。
 それでもヒヨコはドンカンなので、近くで撮らせてくれた。
























 このヒヨコによく出会う木がある。



 上の写真で左下にヒヨコがいます。
 右の木がそれで、そこに巣らしいものがあります。
 下の写真がその遠景です。



 近くによって拡大してみます。



 果たしてこの巣がキングフィッシャーのものかどうかはわかりませんが、ヒヨコがこの回りの枝で鬼ごっこしているのは確かです。








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