2009年9月14日月曜日
[続・野鳥] あの感激はどこへ、レインボーロリキート
● レインボー・ロリキート Rainbow Lorikeet
[続・野鳥] あの感激はどこへ、レインボーロリキート
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はじめてこの鳥にあったときは、「こんなに美しい鳥がいるのか」と思った。
美しい鳥といわれて昔を思い出すと「クジャク」だった。
ハネを扇形に広げたときの模様は圧巻だった。
でもそれは絵本の上でのこと。
動物園で実際みたら、なんとも貧相であった。
ものの本を読むようになってから、クジャクとは悪食の典型だと知った。
何でも食べられる鳥、それだけ丈夫に出来ているということだろう。
遠目で美しく、健康体とくればこれに越したことはないのだが、実物を見てみるとどうもピントが合わない。
南半球の鳥には原色が生きていて抜けるようなつややかさを持っている鳥が多い。
前の家では、餌場にやってきていたので、写真をたくさん撮った。
撮りすぎてどんどん消していくので、撮るのをやめればいいのだが、あまりのカラフルさにつついカメラを向けてしまい、シャッターを切ってしまう。
パソコンに取り込んで1回みたらそれで終わり。
なかにはいい写真だなと思って取っておくが、それもしばらくすると不用の烙印を押されて消去されてしまう。
ところがである。
転居してからは、まったくといっていいほど撮っていない。
なにしろバックヤード前の緑地には、これとマイナーが群れている。
歩いていると、目の前を、それも目の位置で横切っていく。
緑地の木々には、ものの1mくらい上に止まっており、よほどでないと逃げない。
ここまでくると感激がまるで薄れてしまう。
あたりまえに当たり前のごとく、身近にいる鳥ということになる。
マイナーのように地味な鳥ならまだ興味がわくが、ここまで派手な鳥だと逆にまったく注意を払うことがなくなってくる。
この巣の写真を撮って公開するに先立って、稿頭を飾るレインボーの写真を探してみた。
これがない。
日々、見慣れている鳥なのにまともな写真が、一枚としてないのである。
感激が希薄な坂を転がり落ちている、そんな感じであることを改めて感じてしまった。
木の洞に巣を作っている。
この木は、リトル・コレーラが巣を作っている木でもある。
ときどき、このコレーラの巣をのぞきこんでいるレインボーを見ることがある。
この木にはレインボー群れているので、別の箇所にも巣があるかもしれない。
横がクリークなので、グルリ四面を見回すというわけにはいかない。
[◆ その後 ◆]
子育てのシーズンなのですね。
昨日はピーウイーの巣Dを見つけたが、今日(9月22日)はレインボーロリキートの巣をもう一つ見つけてしまった。
写真でみる木に張り付いたモッコリした土のような塊はレインボーがつくったものではありません。
アリがつくったものです。
レインボーをそれを掠め盗って、巣に転用したもののようです。
レインボーは実に美しい鳥だが、まともには巣は作らないのかもしれません。
その美しさに比較して、この巣は正直、汚い。
一羽が巣をのぞいている。
近くにツガイの片割れがいる。
それが巣にとりつく。
巣の中に入り込む。
シッポが出ています。
さて、この穴、昨日はなかったと思う。
ということは、今日作って巣にしたということになる。
が、である。
この巣、クリークの遊歩道から丸見え。
巣を作るにまったくもって不適な所といっていい。
ということは、作ってはみたがどうも場所が悪いと放棄される可能性がひじょうに大きいのではないかと思えるのだが。
[◆ その後のその後 ◆]
やはり、上記の巣は放棄された。
まあ、そうなって当たり前のことだが。
先の木の洞の巣の近くに別の巣がありました。
一羽出てきた。
もう一羽も出てきた。
この木、レインボーの集団営巣場のようである。
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