● チェストナッツ・クエイルスラッシュ Chestnut Quail-Thrush
野鳥とあそぶ[続]: チェストナッツ・クエイルスラッシュ
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海岸沿いの芝生で休んでいた。
と、少し遠くをツツツーとツガイで鳥が横切っている。
飛んでではない、歩いて。
実にすばやく伸びやかに。
ツツツーとあるいては休み、またツツツーと。
車からカメラをもってきて撮った。
遠いがこの動きのすばやさだと近寄ると逃げられそうなので、目いっぱいの5倍望遠で狙いを定めてシャッターを切った。
20枚ほど撮れた。
パソコンで画面いっぱいに引き伸ばしてみる。
全姿がそこそこに撮れている。
それも横向きで、顔あたりはほぼ分かる。
これだけ明瞭に撮れていれば、探すのにわけわない。
下の図鑑の右の鳥。
● [Australian Birds] より
チェストナッツ・クエイルスラッシュ:Chestnut Quail-Thrush
が、である。
生息域が合わない。
写真からいくと、これはメスである。
左の黒っぽいのがオス。
目の前で見たのはツガイのはずである。
まさか、メス同士で戯れていたわけでもあるまい。
● [Wikipedia]より
ひじょうによく似ている。
が、ちょっと納得できないところもある。
特徴を挙げてみる。
①20センチ前後
②土色、茶系色
③湾曲のくちばし
そして、明瞭な特徴は
④目の上から首元にかけて馬蹄形に白い線が入っている。
④の「馬蹄形」に入っているべき白い線がない、というのが気にかかる。
上記の特徴に生息域を加えれば、ほぼ分かるはずだが、ちょっと見つからない。
「不明な鳥」にしてもいいのだが、とりあえずは「Chestnut Quail-Thrush」ということにしておきます。
和名は「クリゴシウズラチメドリ」
ビデオを見てみます。
『
Chestnut Quail-Thrush
http://vodpod.com/watch/6664-chestnut-quail-thrush-cinclosoma-castanotus
』
そう、歩き方はこんな感じでツーツーと進む。
日本語サイトを覗いてみたら、一本だけ出てきた。
『
South Australia - Victria - New South Wales 探鳥行(1996/07/05--07/22)
http://bluebonnet.at.infoseek.co.jp/vicsa-tour.htm
声のする方に近寄ると、足下から羽音がしてChestnut Quail-thrushが出てきた。
何羽かいるのでじっとしていると、そのうちの一羽が低い枝先に止まってさえずり始めた。
普段は地上性なのに、さえずる時だけは枝先に出てくるようだ。
』
ビデオは他にもあります。
『
The Internet Bird
http://ibc.lynxeds.com/species/chestnut-quail-thrush-cinclosoma-castanotum
』
ところで「Quail-Thrush」とはどんな鳥か調べてみました。
「Quail」とはウズラ、「thrush」とはツグミ。
2つ続けて「Quail-thrush」となると「チメドリ」になる。
まずは「ウズラ」から。
にほんソバを頼むと、ついてくるのがウズラのタマゴであり、おなじみの鳥である。
Wikipedia で。
『
ウズラ(鶉)は、キジ目キジ科ウズラ属の1種である。
広義には近縁種を含めたウズラ類を意味することもあるが、ここでは1種 Coturnix japonica を扱う。
体長は20cmほどで、ヒヨドリと同じくらいの大きさ。頭が小さくて体が丸く、尾が短い。目の上にベージュのラインが入っており、からだは褐色の地にこげ 茶やベージュの細かいまだら模様がある。メスは顔が白っぽく、オスは顔が赤っぽいが、オスメスともほとんど同じ羽色である。
ヒナのうちは褐色の産毛で背に黒の3本の線が走り、孵化直後から自立して餌を摂る事ができる。40日ほどで成鳥の羽毛に生え変わり始める。
留鳥が多いキジ科の中ではめずらしい渡り鳥である。茂みや農耕地などの草地に生息し、地上で昆虫類や穀物などを採餌する。
群れで行動し、つがいを成さない。家禽のウズラは抱卵せず、自力で孵化させることはまずない。
家禽のウズラは生後60日ほどで成熟し、オスは精肉用、メスは採卵用となる他、鳴き声がきれいなことからペットとしての飼育もある。人に慣れた個体は後ろからヒョコヒョコ着いてくる様が愛らしく人気がある。
』
次に「ツグミ」を Wikipediaで。
『
ツグミ(鶇)はツグミ科の鳥で、福井県の県鳥に指定されている。
体長は20cm 前後、上部は灰色~茶色で、眼の上部(眉毛に相当する部分)と腹部は白色である。
その見た目より "Dusky Thrush"(黒っぽいツグミ)と呼ばれる。
北東アジアに分布する。
夏場はシベリアやカムチャッカなどで繁殖し、秋から初冬にかけて日本および中国の一部に渡来し、その後に分散して越冬する。
日本国内では、全国で見られる代表的な冬鳥である。
各地に分散して越冬したものが、晩春になると次第に集まるようになり、群れを成して北方へと旅立つ。
食性は雑食で、主に土中に潜むミミズや虫、また熟したカキなどの木の実も好んで食べる。
日中は、草木の生い茂った場所よりは、田畑や落葉した雑木林な ど、比較的平坦で明るい場所へ好んで飛来する。
飛来すると一旦木の枝など高いところへ留まり、食事に適した場所を探して降り立ち、地上では足を揃えピョン ピョン跳ねるように歩きながら食糧を探す。
このとき背筋を伸ばし胸を張って直立するような姿勢でいることが多く、この姿勢が本種の特徴でもある。
雑木林で は、降り積もった落ち葉をクチバシでかき分けて虫を探す様子も見られる。
なお、越冬中はほとんど鳴くことがなく、日本国内では春の渡り直前のわずかな時期にのみ鳴く様子が観察される。
その日本国内ではほとんど鳴く様子を見られない生態から、口をつぐむの意で「ツグミ」と呼ばれるようになった。
』
ウズラ、ツグミは聞いたことがあるが「チメドリ」なる鳥の名は聞いたことがない。
チメドリとはなんぞや?
Wikipedia から。
『
Category:チメドリ科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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主要カテゴリ > … > 鳥類 > 鳥類古典分類 > スズメ目 > スズメ亜目 > スズメ小目 > チメドリ科
ウィキメディア・コモンズ
ウィキメディア・コモンズには、チメドリ科に関連するカテゴリがあります。
鳥類古典分類によるチメドリ科の鳥。
東アジア一帯に広く生息するが、島嶼部における北限は台湾までで、本来日本には一種も産しない。
すなわち現在日本で見られるチメドリ科鳥類は、どの種も日本在来の鳥類ではない。
』
サイトから。
『
タイ日記
http://plaza.rakuten.co.jp/fromthailand/diary/200906170000/
チメドリのグループは、日本にはいない野鳥、ということですが、タイの山間部ではいろいろなチメドリを見かけます。
サイズは、今日のクリビタイ君のようにスズメよりも小さなものから、ハトに近い大きさのものまでいろいろで、柄(模様)もさまざまですが、どちらかと言うと茶色系の地味なものが多いようです。
面白いことに、和名ではxxxxチメドリと名づけられている野鳥が、英名では Xxx Babbler, Xxx Yuhina, Xxx Fulvetta, Xxx Minla, とさまざまに分かれています。
』
【注】
生息域が合わないので、もし、「チェストナッツ・クエイルスラッシュ:Chestnut Quail-Thrush」でないと分かったときは書き直したいと思っています。
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