2009年7月24日金曜日

野鳥とあそぶ[続]:ホワイトベリード・カッコーシュライク




● ホワイトベリード・カッコーシュライク White-Bellied Cuckoo-Shrike



野鳥とあそぶ[続]:ホワイトベリード・カッコーシュライク
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 見知らぬ鳥に出会った。
 最初カッコーかとも思った。
 でもカッコーは木の上の方に止まり、下にはめったにおりてこない。
 また、人がそばによればまずは逃げる。
 この鳥、あまり近づずかなければ、結構、留まってくれるようだ。
 といってもその周辺の枝を飛び回っているのが。

 そのためか、数多くの写真がとれた。
 パソコンに入れたが、大半はボケている。
 これはしかたがない。
 なにしろこの日、風が強く木々が揺れていた。
 通常でもCRTでとらえにくいのに、動いていてはポケットカメラではムリがある。
 でも、だいたい全姿はとらえている。
 大きさ25センチくらいから、もうちょっと。
 色は写真のように羽が灰色。
 尻尾は縞模様。
 最大の特徴は目である。
 前からみると、黒い角型のサングラスをかけているような感じ。
 溶接作業をするとき、紫外線よけの黒メガネをかけるが、そんな感じ。
 あるいは放射能よけのヘルメットをすっぽりかぶったイメージでもいい。









 この黒サングラスのような目という大きな特徴をもっているので、図鑑で探した。
 見当たらない。
 そんなはずはない。
 「そうだ、はじめカッコーかと思った」ことを思い出した。
 そこで「Cuckoo-Shrike」の鳥を探した。
 4種類いる。
 まるで似ていないが、もしかしたらこれかなあ、というのが下の鳥。
 黒サングラスの特徴は見えないが。
 インターネットで検索した。

 この鳥であった。
 訳すと「白胸カッコー」である。
 でも「ブラックフェース」のように「カッコー」とは鳴いていなかった。


 下の写真はサイトよりコピーしたもので、特徴がつかめています。


● [Wikipedia]より


● [JCU]より



wild bird bbs
http://www.bigcosmic.com/board/s/board.cgi?id=yasutama&start=6

 今日は「カワリカッコウサンショウクイ(White-bellied Cuckoo-shrike:変郭公山椒喰)」です。
 「パプアオオサンショウクイ」と言われることが多いです。
 スズメ目サンショウクイ科の鳥で全長約27cmです。
 オーストラリア北部、ニューギニアなどに分布しています。
 市街地でもよく電線などにとまっています。
 街路樹に営巣することも多いそうです。
 上面が淡灰色、下面が汚白色で目の周りだけが黒いという分かり易い姿です。
 口にくわえているのは山椒ではありません。
 和名はサンショウクイですが、実際に食べるのは昆虫や果実です。
 日本のサンショウクイの鳴き声がヒリヒリンと聞こえ、ひりひりと辛い山椒を食べてそう鳴いているのだといって命名されたそうです。
 英名はサンショウクイの仲間をCuckoo Shrike(郭公鵙)といいますが、幼虫を採食する種が多いことからCaterpillar Bird(毛虫鳥)ともいわれます。
 Caterpillarは戦車などのキャタピラと同じ言葉です。
 2009/6/16(Tue)21:39 [1360]




 おっと、困った。
 「Cuckoo Shrike」とは「サンショウクイ」で「カッコウ」ではないらしい。
ちなみに「Shrike」とは「モズ」のこと。
 よって「Cuckoo-Shrike」とは「カッコーモズ」になる
 とすれば「ブラックフェース:Black-Faced Cuckoo Shrike」は「カッコー」ではないということになる。  
 が、ちゃんと「カッコー」と鳴く。

  Wikipediaで見てみる。
 まずは「サンショウクイ」から。


 サンショウクイは「スズメ目サンショウクイ科サンショウクイ属」に分類される。

 日本では平地から山地にかけての落葉広葉樹林に生息する。
 小規模な群れを形成して生活するが、秋季に渡りを行う前には大規模な群れを形成し最高で150羽にも達することもある。
 亜種リュウキュウサンショウクイも森林を好むが、沖縄島では緑地の多い市街地でも生息し、繁殖も確認されている]。
 食性は動物食で、昆虫類、クモ等を食べる。
 獲物は樹上で捕食する。
 繁殖形態は卵生。高木の横枝に枯葉や樹皮等を組み合わせ表面にコケをクモの糸で固めた皿状の巣を作り、日本では5-7月に1回に4-5個の卵を産む。
 メスのみが抱卵し、抱卵期間は17-18日。
 雛は生後14日程で巣立つ。


 和名は鳴き声が日本語圏では「ヒリリー」と聞こえ、山椒を食べた(「山椒は小粒でもピリリと辛い」という諺がある)と連想されたことに由来する。
 越冬地も含めた開発による生息地の破壊等により生息数は減少している。



 次は「カッコー」を。


 カッコーは「カッコウ目カッコウ科カッコウ属」に分類される。


 まるで違う。
 でも「カッコー」と鳴いている鳥は間違いなく「Black-Faced Cuckoo Shrike」なのだが。
 ちなみに「Cuckoo 」の音感はやはり「カッコー」です。
 「ヒリリー」ではありません。

 とすると、こうなります。
 日本でいうカッコーとは、こちらでいう「Cuckoo」は別種である。
 こちらのカッコーは日本でいう「サンショウクイ」になる。
 サンショウクイの中に「カッコー」といい声で鳴く鳥がいるので、こちらではこの種の鳥を総称して「Cuckoo Shrike」と分類した。
 でも、カッコーと鳴くのは「Black-Faced Cuckoo Shrike」のみであり、他の Cuckoo Shrike は「カッコー」とは鳴かない。
 正確なところはその筋の専門家にまかせて、「カッコー」にして「ヒリリー」にしておきましょう。
 カッコーと鳴く鳥もいるサンショウクイ、ということです。

 
「カッコー」と鳴く鳥はやはり「カッコー」

と呼んだほうが分かりやすく的確です。
 俗称「
オーストラリア・カッコー」としておきます。

 Black-Faced Cuckoo Shrike は「カッコー」とし、ヒリリーと鳴く Cuckoo Shrike は「カッコーシュライク」と表記しておきます。


chiemono : White-bellied Cuckoo-shrike
和名:パプアオオサンショウクイ
全長:26-28 cm
http://www.chiemomo.com/BIRD/FGCNS/Bird/file_bird/White-bellied%20Cuckoo-shrike.html

 全身灰色で目のところだけが黒い。
 あまりはばたかずに滑空し,とまったときは翼をたたみ直す動作をする。
 ウィットフィールド山やアサートン高原では、顔から胸にかけて黒い「オーストラリアオニサンショウクイ」が見られることもある。











ビデオは下記になります。


Internet IBC bird Collection

http://ibc.lynxeds.com/video/white-bellied-cuckoo-shrike-coracina-papuensis/bird-perched-tree-and-flying-away

http://ibc.lynxeds.com/video/white-bellied-cuckoo-shrike-coracina-papuensis/adult-perched-branch-then-flying-away

http://ibc.lynxeds.com/video/white-bellied-cuckoo-shrike-coracina-papuensis/bird-perched-branch




【Top Page】




folder(F70)_